第1 回目のセミナーでは、楔形文字がどのように使用され始めたのか、シュメール語がどのような過程を経て解読されたのかを見ながら、シュメール語の特徴を具体的に学びたいと思います。シュメール語は、それが日常生活の話し言葉として使用されなくなってからも、書記にとっては必修の言語でした。書記となる子供たちは、シュメール語をどのように学習したのでしょうか。第2 回目のセミナーでは、子供たちが純習用に用いた粘土板から当時の初等教育のカリキュラムをたどってみたいと思います。また、女性の読み書きについても触れる予定です。シュメール語の文学テキストは、実は、そういった子供たちの練習用粘土板文書から再構成されている訳ですが、第3 回目のセミナーでは、そこから、古代オリエントの人々が死後の世界をどのように見ていたのかを読み解いていきたいと思います。
日時
第1回 2014年9月29日(月)午後6時半~8時
「楔形文字とシュメール語」
第2回 2014年10月27日(月)午後6時半~8時
「古代バビロニアの教育」
第3回 2014年11月17日(月)午後6時半~8時
「古代バビロニアの死生観」
講師
唐橋文先生(中央大学教授)
場所
OCC416号室