聖書と古典古代の著作に記された伝説の都市バビロンは、不可思議な繁栄と滅びの象徴として人々の想像力をかきたててきた。紀元前7 世紀未から前6 世紀にかけて、新バビロニア王としてメソポタミアとシリアにまたがる帝国を確立し、バビロンを卓越した帝国首都に築き上げたネブカドネザル2 世もかつては伝説的な人物だった。しかし、19 世紀以来、考古学的調査によりバビロンの都市遺構が明らかにされ、発見された楔形文字文書がネブカドネザルとその時代について新俯報をもたらした。こうした同時代の「証言」に照らして、ネブカドネザルとその時代の実像に迫る。
日時
2017年6月10日(土)午後2時〜4時
会場
お茶の水クリスチャンセンター(OCC) 416号室
講師
山田 重郎氏(筑波大学人文社会系教授)
筑波大学大学院(歴史・人類学研究科 西洋史専攻)
エルサレム・ヘブル大学大学院古代中近東研究科(アッシリア学)Ph.D
専攻 アッシリア学(楔形文字文書研究)