ダビデとゴリヤテ。サムソンとペリシテ人の女デリラ。アブラハムが契約を結んだペリシテ人の王、ゲラルのアビメレク。現代までペリシテは大きな関心を呼ぶテーマです。
「パレスチナ」と言う地名が「ペリシテ人の地」から来ていることは、聖書をよく読んでいる人でも、普段、あまり意識していないでしょう。このペリシテが考古学者の間で、今、ホットな話題となっています。
ペリシテ文明が、当時のイスラエルのそれと比べると、遥かに高度なものであったことは、ペリシテ土器と、ベツレヘムやエリコ出土の土器と比べると一目瞭然です。その他に、冶金や建築においても非常に優れた技術をもっていたことが分かっています。ついこの間も、7月末に、ゴリヤテの出身地であると言われるガテから「神殿」の跡が発見されました。
今秋の聖書考古学資料館のセミナーは、この「ペリシテ」について、各方面からの専門家にそれぞれの専門分野(聖書地理、イスラエル考古学、サムエル記)からお話ししていただきます。
この度、聖書考古学資料館に与えられたペリシテ土器は、当時のペリシテ文明のレベルの高さを物語る重要な資料です。新装なった資料館に一般公開されています。
日時
第1回 2010年10月4日(月)午後6時半~8時
「海の民とペリシテの五大都市」 松本任弘(聖書考古学資料館理事)
第2回 2010年11月1日(月)午後6時半~8時
「ペリシテの土器と物質文明」 杉本智俊(慶應大学文学部教授)
第3回 2010年12月6日(月)午後6時半~8時
「ペリシテと聖書」 津村俊夫(聖書考古学資料館理事長)
場所
OCC416号室
受講料
一回につき(資料代を含む)
一般 1500円
会員 1000円
学生割引 800円
申込
当日会場にお越しください。
聖書考古学資料館